ふとした瞬間、お店の中だったりにぎやかなクラブの中だったりで、「あ、この曲いいな。なんという名前の曲なんだろう?」と考えたことはないだろうか?
そういった状況の人々を助けるためのサービスはこれまでもあったかと思う。が、このブログの趣旨を考えれば言わずもがな、チャットボットでもそういった類のサービスが存在する。
今回はその中のいくつかの実例を紹介しよう。
ピーチ
ピーチは動画共有サービス"Vine"の創業者である、Dom Hofmannが制作したネイティブメッセージアプリだ。このアプリ上での音楽検索機能のコンセプトは至ってシンプルで、「いいなとおもった楽曲をすぐに友人とシェアできる」だ。
実際の機能の使い方としては、"song"と発言すると、botが起動してスマホのマイクを通して音声データを取得、データベースから検索し、その結果を提示してくれるというもの。
さらにヒットした楽曲がsportifyかapple musicにあればそのリンクまで用意してくれるという優れものだ。
Boom bot
開発はReply.ai。検索した楽曲の歌詞やビデオの情報まで提供してくれる。
試しにYoutube上で流れていた音楽を録音すると、正確に認識することが確認できた。
AudioShot
こちらは2014年設立のAudioShotから提供されているメッセンジャーアプリ。
間違いなくチャットボットプラットフォーム市場を率いると噂される中国のWechatだが、実は2013年にはプラットフォームとして公開していたというから驚きだ。wechat officail accountが楽曲検索サービス機能を持っている。
番外編
この領域では著名なサービスとしてShazamがあげられるだろう。これは録音不要、周囲で流れている音楽を自動で認識してくれるという優れものだ。MAUで1.2億人に達しており、既にIPO準備が囁かれているらしい。「Just Shazam it」という使い方をされるまでに成長している。
ACRCloud
ちなみに、基幹となる音声認識のシステムを構築し、クラウドサ―ビスとして展開する北京の"ACRCloud"についても言及しておきたい。様々な開発者が彼らのシステムを利用し、多岐に渡るメッセージアプリ上にてボットを開発しているため、ユーザーは楽曲検索サービスを気軽に利用することができる。
2015年2月に創立され、現在は本社を北京に構える。音楽コンテンツやTVプログラム、ドラマなどの音声認識クラウドサービスを主事業としている。
contact:contact@acrcloud.com