シンガポールからは不動産売買のチャットボットが登場している。不動産ソフトウェア会社StreetSineが、個人向け不動産売買のパーソナルアシスタントを発表した。StreetSineは、Singapore Real Estate Exchange (SRX)の運営元でもある。
Sevi
Seviが対応する質問は、市場での価値評価から在庫リスト、容積率まで幅広い。基本的には選択肢を用意して番号を選ぶ形が主流のようだ。不動産物件の比較をし、不動産エージェントに顧客を紹介することも可能らしい。
現在はFacebook messenger上で誰でも利用できるため話し掛けてみたが、残念ながら裏側の仕組みは非常に単純な構造になっているようで、記憶を消すことや自然言語を理解するようなところまでは至っておらず、まだまだ改善の余地がありそうだ。
SeviはWhatsAppや WeChatなど、他のプラットフォームでも導入することを考えているようだ。また、現時点では英語での質問に答えるのみだが、今後はマンダリンやマレー語で話しかけることができるように多言語に対応する方針とのことだ。
ゆくゆくは多言語能力を活用して、サービスをシンガポールを超えて提供することになる。「まずはシンガポール市場で試してから、海外へとサービスを拡大する」ということだ。現在香港でも不動産事業を展開しており、チャットボット市場が立ち上がるタイミングで香港進出を検討するそうだ。