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インドの人工知能関連スタートアップ

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インドのスタートアップは引き続き盛り上がりを見せているが、チャットボット、人工知能の界隈でも同様だ。ここではスタートアップがバーチャルアシスタントを開発するための豊富な資金が集まっている。

例えば、あなたがタクシーを予約したいとする。でも、その前にお腹が減ったのでハンバーガーの注文もしたい。さらに、携帯電話請求書の支払いをしなければならないことを思い出した場合、面倒だがモバイル上で1つずつアプリにアクセスするだろう。

こんな時に、バーチャルアシスタントのNikiを手に入れておけば、簡単なチャットを通じてEコマースのサービスを集中的に管理する助けが得られる。Nikiとの交流を続けることで、その意図を学習し「パーソナルなサービス」になる。

Nikiの利用は無料、必要なサービスについて支払いを行えばよい。毎回すごい速さで質問に答えてくれる。そして、レコメンデーション、注文、複数のサービスでの支払いまで、全てが1つのチャットウィンドウで行われる。

資金調達が活発に

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先月、バンガロールに拠点を置くAIスタートアップであるNiki.aiが、Tata Sonsの名誉会長であるラタン・タタと既存の投資家であるUnilazer Venturesから2回目の資金調達を行っている。2015年10月、NikiはシードラウンドでUnilazer Venturesから調達したばかりだ。

2016年1月に画像認識を専門とするAIスタートアップ、Snapshoprが以前のFlipkartの最高技術責任者であるAmod Malviyaによる非公開のエンジェル資金を確保している。

2015年12月には、同じくAIスタートアップで、ムンバイを拠点とするArya.aiがYourNest、VentureNurseryからエンジェル資金、75万ドルを集めた。Arya.aiは優れたイノベーションが期待されるグローバル企業21社のうちの1社として、フランスのイノベーションエージェント、Paris&Coによって選択された最初のインドスタートアップだったそうだ。その内容を見ると、ディープラーニングによってヒトと機械が自由な会話を達成し、また共感を得るような人工知能の開発を目指しているらしい。

Nikki.ai

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バンガロールを拠点としたAIチャットボットを開発するNiki.aiは、2015年4月にインド工科大学の卒業生達によって設立された。自然言語処理と機械学習の技術を活用し、チャットインターフェイスで会話を行い、数秒以内にビジネスパートナーへ注文を行うという利便性が売りだ。タクシーの予約、携帯電話の充電(いかにもインドらしい)、携帯電話などの請求書の支払い、デリバリーフードの注文など、1つのチャットウィンドウを通じて手助けをする。上記の通り、ラタン・タタとUnilazer Venturesから2度目の資金を調達している。

「AI分野はアプリケーションが多く、市場機会も大きい。この時点で数字に表すことは難しいが、ヘルスケアからコマース、宇宙、そして生産性向上のテーマなどそれぞれの業界ですでにAIを活用するアプリケーションが出現しているよ。」とNiki.ai の共同創始者であるNitin Babelは言う。

Niki.aiはEコマースに重点を置いている。「Eコマースはまだ知能性と統合したインターフェイスが欠けていて、グローバルにみても大きな問題だと思う。広範囲に綿密な調査をして、AIを利用した対話型インターフェイスがこの問題を解決できるというアイディアを思いついたんだ。」とBabelは説明する。

現在、Niki.aiは販売パートナーとの収益モデル構築に取り掛かっている。「基本的には全ての注文で、販売業者からの手数料をとるモデルを目指している。」とのことだ。

Arya.ai

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ムンバイを拠点とするスタートアップ、Arya.aiはAI開発者のプラットフォームを提供する。B2CとB2Bの両方のビジネスを対象にするそうだ。YourNest、VentureNurseryから75万ドルの出資を得ている。

Snapshopr

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バンガロールを拠点とするスタートアップSnapshoprは、オンラインの小売業者やエンドユーザーに対して画像検索の手助けをする。例えばある洋服の写真をアップロードすると同じような画像が引っ張って来られるという仕組みのようだ。エンジェル資金を確保済。

SigTuple

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バンガロールを拠点とするスタートアップ、SigTupleはまだ立ち上がったばかりだが、医療系のAIを開発している。まずは血球検査の精度を上げるためのAIを利用した自動スクリーニングソリューション、Shonitの開発に取り掛かっている。Flipkart投資家のSachinとBinny Bansal、Accel Partnersからのシード資金を確保している。

バンガロールにある臨床検査室では、臨床評価検査システムが完成済だ。「市場に製品を出すのはそこまで時間を要さないだろう。並行して、男性向け精子分析、尿検査、胸部X線検査、網膜スキャン画像分析にもフォーカスしてソリューションを開発している。」と共同創業者のPandeyは言う。

インドに限って言えば、AIビジネスでは大きなプレーヤーが現時点では存在していない。しかし多額の投資資金が集まってきており、今後の展開が楽しみな状況だ。