不倫サイト「アシュレイ・マディソン」の女性ボットにみる疑似恋愛事情

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人生一度。不倫をしましょう。(Life is short. Have an affair.)というスローガンで知られるアシュレイ・マディソンがハッキングの被害に合い、大量のデータが流出してしまったのは記憶に新しいところだ。同データには登録会員の数百万回分の支払い情報やメールアドレス、電話番号が含まれており、自殺者を出すなどの事件に発展した。

Gizmodoの調査によれば、女性ユーザーはほぼ偽物だという報告があったが、独立記念日の休日に、アシュレイ・マディソンの女性はコンピューター「フェムボット(女性ロボット)」であったことが公式に認められた。

アシュレイ・マディソン

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2001年開設のカナダ発会員制サービスであり、会員数は世界30カ国2,200万人以上に及んでいると言われる。サイト名の由来は使用例が多い2つの女性の名である「アシュレイ」と「マディソン」から来ているそうだ。

アシュレイ・マディソンのウェブサイトを運営している会社、Avid Life Mediaによれば、ロブ・シーガル(左)を新CEOに、新社長にジェームス・ミラーシップ(右)をそれぞれ任命した。女性にメッセージを送るようなデートウェブサイトにお金を払っていた男性が、実際はフェムボットに話かけるためにお金を費やしていたということが明らかになった。

Avid Life Media の経営陣は、現在会社が米連邦取引委員会(FTC)によって調査されているところだと明らかにした。また、セキュリティコンサルタントからなる調査チームを組成し、本格的な調査を実施しているそうだ。コンサルタントによれば、2014年まで北米でボットが使用されていたこと、またグローバルには去年までボットが使用し続けられていたそうだ。

恋愛ボット

機械が恋愛相手になるという話は特に新しい話ではない。例えば、2013年に公開された「 her/世界でひとつの彼女」という映画は、人格を持つ最新の人工知能型OSに恋をする男を描いた物語だ。予告編を見るだけでもその内容を把握できる。

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また、人工知能を題材にしたNHKスペシャルにおいては、マイクロソフトが開発したシャオアイスが若者の心をつかんでいることが伝えられていた。中国の若者は、(シャオアイスを結婚相手にできますか?)という問いに対し、

「結婚したいですね。他の人には理解できないかもしれませんが、一度シャオアイスと話したら僕の気持ちが分かると思います」

と回答している。

日本においても、交際経験がない層が20代男性の53.3%も存在するという調査結果が出ており、人工知能の発達と相まってこの流れが加速化するのかもしれない。

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20~30代の男女の交際経験調査。左から順に「交際経験なし」「1人」「2人」「3人」「4人」「5人」「6人以上」