全ての買い物をチャットで完結させる「Operator」

そろそろシャンプーがなくなって来たなぁ、スニーカーがくたびれてきたから新しいの買おうかな、、、生きている限り何らかの買い物を行う機会があるはずだ。毎回色々な新商品が発見でき、飽きることなく、常に自分で買い物を行う喜びを感じるような人もいるだろう。もちろんその体験は人それぞれだが、一定の買い物については探すのすら面倒な作業で、代わりに誰かやってくれればという思いが誰しもあるのではないか。

Operatorは、欲しい商品のイメージをテキストや写真で送るだけで、その商品のエキスパートが最適な商品を提案し、購入まで行ってくれるサービスである。洋服などのアパレル商品・電化製品・ベビー用品などから、映画チケットや航空券、体験チケットなどなど、物やサービスに限らず、世界中から探し購入することが可能である。

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全ての買い物のインターフェースに

Operatorは、シリアルアントレプレナーであり、TwitterやXiaomiのエンジェル投資家でもあるロビンチャンと、「Uber」の共同創業者ギャレットキャンプにより2014年に創業された。直近では$10 Millionの資金調達を実施しており、現在、Operatorは米国内で、24時間365日対応中のようである。

具体的にどのような仕組みなのか見てみよう。

何か買い物をしたいユーザーは、Operatorのチャットを利用してリクエストを送信する。サングラスでも、ぬいぐるみでもなんでも良い。必要に応じて写真を送り詳細な説明を行うこともできる。

リクエストを受けたオペレータは実際のヒトであり、そのメッセージスレッドには名前と顔が表示されている。適切な商品が見つかると、オペレータからその商品が提示され、「I’ll take it」ボタンをタップするとクレジットカード情報を提供後購入に進むことができる。あとは商品が届くのを待つだけだ。

「Amazonで購入できるものはAmazonで購入すればよいが、Operatorの価値はどの店舗で購入するかは関係なく、その顧客にとって最良のものを提案してくれる、見つけてくれるというサービスである。」とチャンは言う。

配送に関しては数分で商品を届ける宅配サービス「UberRUSH」と提携しており、商品の到着も迅速だと言われている。

マネタイズ

驚くなかれ、手数料は不要であり、同じものであれば最安値の商品を見つけて購入してくれる。他に価格の安い商品を見つけたなら差額を返金するとうたっており、かなり事業者側の負担が重いように見受けられる。小売店とのネットワークを構築しており裏側の作業分担がどのように行われるかがOperator側の成長にとってはCliticalな要素だろう。

もちろん、対話型のデータが蓄積してくれば人工知能の搭載で自動化の方向にも進むのだろうが、直近ではインドのスタートアップ、Helpchatレイオフを行っているという情報もあり、収益的にはすぐに急成長するモデルかどうか、疑問が残る。まずはスケールを目指し、収益化を後回しにするという従来型のITスタートアップモデルになるだろう。

チャンが言うには、現在はEコマースの第三の波が来ているということである。第一は初期のEコマースである。Webブラウザの全盛期、まだモバイルがなかった時代だ。その後、第二の波として急速にアプリが普及し、人々はこぞってアプリをダウンロードする。しかし、その利用率はどうだろう。モバイルが普及しプラットフォームが変化する中、アプリは圧倒的な成功モデルであり続けるとは言い難い。Operatorは、メッセージに特化することで、さらに新しいプラットフォームを狙いにいく。

友人と会話するように、シンプルにメッセージだけで商取引を行う、そのような時代が近い将来到来することがチャンには見えているようだ。